長い天皇賞の歴史

 長い天皇賞の歴史では、かずかずの名勝負が繰り広げられてきました。その中でも近年一番の名勝負は2008年のウォッカとダイワスカーレットという時代を代表する
牝馬による一騎打ちではないでしょうか。秋の天皇賞に珍しく人気順に決まったこの一戦は特に印象に残っています。
 ウォッカは、牝馬ながら64年ぶりに日本ダービーを制覇し、その後も安田記念やジャパンカップを優勝するなど引退までにG1を合計7勝するなど最強の名を欲しいま
まにした希代の牝馬であります。かたやダイワスカーレットもクラシックでは同世代のウォッカと激しく争い桜花賞と秋華賞ではいずれもウォッカに先着し優勝を果たしてい
る(オークスは感冒で回避)名馬で、古馬になってからはこれも牝馬ながら有馬記念を37年ぶりに制覇するなどその時代を代表するスターホースであった。
 その2頭の出走した天皇賞(秋)は、スタート後ダイワスカーレットがまず逃げをうちます。しかも1000mを58秒台という短距離レースのようなハイペースで飛ば
しました。一方のウォッカは、このハイペースとは関係なくいつもどおりの中断待機でレースを進めました。そして大ケヤキの向こうを通過して4コーナーへ。各馬ダイワ
スカーレットを捕らえにかかります。しかしあれだけハイペースで逃げたダイワスカーレットの脚色は衰えません。ここで馬群を割って、ウォッカと同年のダービー馬・デ
ィープスカイが猛追を掛けてきました。ウォッカはディープスカイを競り落とすとダイワスカーレットに並びかけますが、ダイワスカーレットの粘りにぬき去ることはでき
ません。そうして馬体を合わせたままゴールイン。長い写真判定の末、ウォッカが勝利していました。

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