競走馬の全盛期

 通例、競走馬の全盛期は4〜6歳くらいであります。ですから馬券の対象としてもこれくらいの馬齢の馬が中心となってきます。反対に高齢馬は競走寿命の衰えもありま
すから馬券対象外とするのが常識となっています。しかしこの常識が覆される出来事がありました。2009年の天皇賞(秋)のことです。
 2009年の天皇賞(秋)は、前年の覇者・ウォッカが人気を集めていました。レースはエイシンディプティの逃げではじまります。1000mは59.8秒で通過、人気
のウォッカは後方5番手で競馬を進めました。各馬コーナーを回って、最後の直線。ウォッカは内にはいって、馬群を割りに掛かりましたが、この隙を突いて猛烈な末脚で
先頭に踊り出たのは、なんと8歳馬・カンパニーでした。ウォッカも内から猛然と追撃しましたが届かず、JRA史上初めての8歳でのG1馬が誕生したのです。
 カンパニーは3歳1月と比較的デビューは遅く、3歳時は重賞で2着はあるものの勝ちきれないレースが続きました。古馬になってからは少しずつ実力をつけ、4歳で
重賞初勝利を挙げますが、G1では通用せず、そのまま馬齢を重ねていきました。そのまま終わればどこにでもいるような晩成気味の一流半の馬ですが、8歳になって突如
能力が開花します。秋緒戦の毎日王冠でウォッカを破ると勢いそのままに天皇賞(秋)を制覇、続くマイルチャンピオンシップとG1連勝を果たし、引退をしました。
 このように従来では考えられなかった高齢馬でのG1勝利が達成できたのは、余裕を持ったローテーションや十分な休養という近代的な馬第一主義の管理術があったから
こそでしょう。今後は高齢馬であるからといって安易に切ることはできなくなりましたね。

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